第24回 全国棚田千枚田サミット 長野県 小谷村 おたりむら

プログラム

事例ディスカッション

9月8日(土)

これからの農業を考える! ~山間地農業の共存の在り方~

趣 旨

高齢化・担い手不足など全国的な問題が山積みの農業。この小谷村の農業情勢について、大きな転換期を迎えています。
このままいくと、農地から荒野や山林へ転換され、民家・棚田・里山が一体とした農村風景が壊滅してしまう。
小谷村の良いところを理解して応援してくれる『集う仲間』。また、そこで生活する人々が農地を守っていく『守る暮らし』。小谷村の実情を発表するとともに、この環境を踏まえ、地勢や環境から考えた農地保全体制や、農業と生き物との共存、また観光資源との棚田のつながりなど、今後に向けた政策について考えます。

Cast

松本 久志
1968年 長野県職員採用
2003年 姫川砂防事務所工務課長
2006年 建設部砂防課技術幹
2008年 姫川砂防事務所所長
2010年 長野県職員を退職
2011年 第7代小谷村村長に就任
現在、2期目を務める

Cast

内川 義行
信州大学学術研究院農学系助教
1968年 東京都生まれ
1994年 信州大学院修了 急傾斜地水田の圃場整備技術研究
2000年 信州農学部助手 中山間地域の土地利用計画研究
2007年 同助教
主な著書
「山と里を活かす」信州大学山岳科学研究所編(共著)/信濃毎日新聞社
「農林業がつくる地域環境と保全技術」信州大学田園環境工学研究会編(共著)/ほおずき書籍
「農地環境工学」塩沢昌他編(共著)/文永堂
「棚田学入門」棚田学会編(共著)/勁草書房

Cast

武生 雅明
東京農業大学地域環境科学部教授
1965年 大分県臼杵市生まれ
1988年 東京農工大学農学部卒業
1996年 千葉大学大学院自然科学研究科満期退学
(財)埼玉県生態系保護協会、科学技術振興事業団などを経て、
2003年 東京農業大学地域環境科学部講師
2013年 同 教授
主な著書
「世界遺産 屋久島―亜熱帯の自然と生態系―」
「Co-benefits of sustainable forestry」

分科会1

9月8日(土)

中山間地の過疎を救う ~移住農業女子が集まる魅力~

趣 旨

過酷な気象条件の小谷村においても、昔、男が雪深い冬に酒造りに出稼ぎへいく時代から、地域を守るのは女性達であった。
近年、就農の場としては厳しい条件の揃う山間地に、都市から女性が集まり、女性ならでは感性で、地域に活路を見出し始めている。
この分科会では、そんな女性の活動を主題とし、なぜ移住・就農の地としてこの場所を選んだのか、どこに魅力を感じたのかにスポットをあて、過疎地域を救う女性たちの可能性を考える。

内 容

3班を作成。各氏、活動内容や今後の展望などについて、参加者との車座対話を行う。

Cast

藤原 真弓
伊折農業生産組合・古民家「ゆきわり草」管理人
1971年 東京都板橋区生まれ
1997年 伊折地区へ嫁ぐ
2003年 伊折農業生産組合活動開始
集落営農として、水稲、そば、ミニトマトを栽培
2012年 雪中キャベツの栽培開始
2013年 伊折地区の古民家を改修し、「ゆきわり草」をオープン
現在、農業女子としてあらゆる方面で活躍。
福永 朋子
新規就農者
1991年 東京都世田谷区生まれ
2013年 東京農大在学中、研究室活動の一環で伊折集落にて学習
2016年 小谷村伊折集落へ移住
新規就農者として農業を始める
現在、野菜類、水稲など 50aを耕作
インターネットなど様々な技術とアイデアで直売を実施。
稲澤 そし恵
    
元信濃大町地域おこし協力隊・大町市新規就農者
1980年 東京都文京区生まれ
2003年 出版社に就職。旅行雑誌の広告営業、編集、執筆を行う
2012年 横浜市の地産地消系カフェにてキッチン、ホール業務を行う
2015年 大町市の定住促進イベントをきっかけに移住
信濃大町地域おこし協力隊として特産品のPR等に従事
2018年3月をもって3年の任期を終え、今後は農業を中心に漬物などの加工業にも携わる予定。農家民宿の経営も視野に入れている

分科会2

9月8日(土)

考えよう! 農と観光のコラボレーション ~棚田の生き残りに賭ける~

趣 旨

日本の「農」と「地方」を取り巻く環境は年々厳しさを増しており、特に山間地・中山間地の「棚田」においては農業経営が成立しないため、長野県においても16個所の「日本の棚田百選」認定箇所のうち、ある程度、保全されている棚田はわずか5箇所とも言われている。
どの棚田の保全団体も高齢化・弱体化・収入源に悩んでおり、民間の自助のみでの保全維持は困難で、多くは数年後の保全放棄・山林化が避けられない状況だ。では、行政の支援を得られない棚田は滅ぶべきなのか? 地域の棚田が生き残る策は他にないのだろうか? 「米」のみが生産物である棚田において、米以外に「価値」あるモノはないのか?棚田の「価値」とは何だ? なぜ地元は棚田に価値をあまり感じないのか? なのに、なぜ都会人は棚田に来たがるのか?・・・
 
長野県内でも、首都圏にも、農業体験や棚田環境を利用し付加価値を上げている人がいます。そんな事例と今後の展開を考えてみましよう。社会観察とアイデアと実行力次第で、農と観光が結びついて棚田がキラキラと輝く可能性があります!

Cast

石井 史郎
特定非営利法人まちもり理事長
1962~1981年 福岡県北九州市に生まれ育つ
1985年 東京神田 専修大学法学部 中退
1985~2015年 会社員・個人事業主として東京都・神奈川県に暮らす
2015年8月~2018年7月 長野県上田市 「地域おこし協力隊」 就任
2015年8月 長野県上田市 「稲倉の棚田保全委員会」事務局担当
2018年1月 地域おこし会社 「NPO法人まちもり」設立 理事長就任
主な活動
「地域おこし協力隊OB」「棚田保全委員会事務局」「地域おこしNPO代表」として稲倉の棚田の観光化事業を推進
地域での「農泊事業」を企画推進中
玉崎 修平
任意団体 棚田フューチャーズ 代表
1998年 日本大学理工学部交通土木工学科 卒業
2000年 日本大学理工学研究科交通土木工学専攻 修士課程修了
2000年〜2002年 建築事務所、内装設計事務所 勤務
2005年 個人事業主として独立
2010年〜現在 稲倉の棚田オーナー
NPO法人 棚田ネットワーク 会員
2018年 任意団体 棚田フューチャーズ 代表
主な活動
NPO法人 棚田ネットワーク企画戦略部として活動。全国の棚田地域が集まるエコプロ展「日本の棚田共同展示コーナー」の会場構成や企画運営などに携わる。
任意団体 棚田フューチャーズを立ち上げ、稲倉の棚田保全委員会との共催により「棚田camping」を実施。

分科会3

9月8日(土)

小谷村の暮らしから見る“食と農” ~箱膳が伝える『食べごとの心』~

趣 旨

『和食』は世界の無形文化遺産であり、日本人の伝統的な食文化である。
〇自然を尊重する精神性
〇家族や地域を結ぶ社会性
〇健康長寿を願う機能性
〇風土が生む多様な地域性
昔からのいい伝えを食で表し、食で通じた地域性とは?
食と農を結ぶ伝統の『和食』について、向かい合ってみましょう。

Cast

池田 玲子
長野県農村文化協会 常任理事
飯山市生まれ。
県内各地の農業改良普及所において生活改善活動に従事。
県専門技術員、県農業大学校教授等を歴任。
長野県の農村女性の地位向上と農村の生活改善に向けて普及活動に力を尽くす。
退職後、長野県農村文化協会役員。
同協会において食農教育および食文化の普及を継続中。

分科会4

9月8日(土)

棚田の保全と整備を考える

趣 旨

棚田は景観もよく、全国には見事に管理された棚田が数多く存在している。昔から地域住民で耕作され、管理されることで、見事な棚田が存在するのも、その地域の人々の苦労の賜物である。しかしながら、その管理ができず耕作をされずに、荒廃し機能されない棚田は限りなく多い。
なぜ耕作放棄となるのか?
棚田を維持するための方策は?
山間地で営む農業事情を考える。

Cast

内川 義行
信州大学学術研究院農学系助教
1968年 東京都生まれ
1994年 信州大学院修了 急傾斜地水田の圃場整備技術研究
2000年 信州農学部助手 中山間地域の土地利用計画研究
2007年 同助教
主な著書
「山と里を活かす」信州大学山岳科学研究所編(共著)/信濃毎日新聞社
「農林業がつくる地域環境と保全技術」信州大学田園環境工学研究会編(共著)/ほおずき書籍
「農地環境工学」塩沢昌他編(共著)/文永堂
「棚田学入門」棚田学会編(共著)/勁草書房

分科会5

9月8日(土)

棚田が育む生命いのち ~小谷の生物が伝える自然環境~

趣 旨

地形が急峻な山村地域では、開発が進まず昔ながらの農法や伝統的な生活技術が今でも維持されている。
こうした里地・里山には、平地では見ることができなくなった様々な生き物が生育している。
山村の生活と生物多様性の維持・両立を考える。

Cast

武生 雅明
東京農業大学地域環境科学部教授
1965年 大分県臼杵市生まれ
1988年 東京農工大学農学部卒業
1996年 千葉大学大学院自然科学研究科満期退学
(財)埼玉県生態系保護協会、科学技術振興事業団などを経て、
2003年 東京農業大学地域環境科学部講師
2013年 同 教授
主な著書
「世界遺産 屋久島―亜熱帯の自然と生態系―」
「Co-benefits of sustainable forestry」

分科会6

9月8日(土)

棚田まもりびとミーティング ~棚田はどのように守るのか~

趣 旨

『棚田を守る』 決意をもって、日々棚田の保全を目的として活動する全国の棚田保全活動団体。農業情勢の低迷、担い手の不足など多くの問題が山積みの中、生き生きと活動する団体の皆さんの事例などを意見交換します。

Cast

中島 峰広
早稲田大学名誉教授
 
宮崎県出身
早稲田大学教育学部卒
NPO法人棚田ネットワーク代表
棚田学会顧問
棚田サミット開催地選定員会委員長
著書 『日本の棚田』『百選の棚田を歩く』『棚田 その守り人』ほか多数

分科会7

9月8日(土)

世界の傾斜地農業を語ろう

趣 旨

世界各国の文化が違うように、棚田もそれぞれの顔を持っている。傾斜を有効利用する景観に人々は感動する。しかし、日本同様耕作放棄など深刻な課題を抱えている。世界の傾斜農地について、写真や映像とともに、文化も踏まえた取り組みを語り合う。

Cast

山路 永司
東京大学新領域創成科学研究科教授
棚田学会副会長
 
主な著書
『棚田学入門』『改訂農村計画学』など

分科会8

9月8日(土)

自然の中で支えあう姿 真木集落「アラヤシキの住人たち」のいま

趣 旨

小谷村真木は、車の通わない山道を約1時間半歩いたところにある茅葺き屋根の立派な民家と田畑の広がる集落です。かつては分校もあり、100人近くが暮らしていました。
集団離村後の1976年より、共働学舎のメンバーが暮らしています。かつての集落の住民に学び、手作りの生活を実践してきました。
ベルリン国際映画祭受賞作『アレクセイと泉』の本橋成一監督が真木共働学舎に通い、映画『アラヤシキの住人たち』を製作しました。
分科会8ではそのダイジェスト版の上映と、集落の民家を修繕するための水車製材所をつくる「アラヤシキに水車をまわすプロジェクト」を中心に、集落での暮らしぶりについて語ります。

共働学舎とは?

1974年(昭和49年)今の社会に肉体的・精神的な生きづらさを抱える人も、そうでない人も共に暮らす場をつくろうと、現代表の宮嶋信さんの父 真一郎さんが開設。小谷村のほか北海道、東京にも拠点がある。

Cast

本橋 成一
写真家・映画監督
東京生まれ
1968年『炭鉱〈ヤマ〉』で第5回太陽賞受賞
1998年『ナージャの村』で第17回土門拳賞受賞
2017年 第33回写真の町東川賞国内作家賞受賞
映画監督作品
『ナージャの村』(1997)
『アレクセイと泉』(2002)
「アラヤシキの住人たち』(2015)など
主な写真集
『ナージャの村』(平凡社、1998)
『屠場〈とば〉』(平凡社、2011)
『上野駅の幕間』(平凡社、2012)
『炭鉱〈ヤマ〉 』(海鳥社、2015)
『在り処』(NOHARA、2016)など
大槻 貴宏
ポレポレ東中野支配人/下北沢トリウッド代表/
『アラヤシキの住人たち』プロデューサー
長野県生まれ
1999年 短編映画に特化した映画館下北沢トリウッドを設立
新海誠、深川栄洋、吉田恵輔など多くの新人監督の作品を上映
2003年~ 映画館ポレポレ東中野の支配人としてドキュメンタリー中心のプログラムで運営を続ける
現在、本橋成一監督の新作準備中
また、信濃毎日新聞に映画評連載中
宮嶋 信
信州共働学舎代表
1953年 東京都東久留米市生まれ
1974年 小谷村へ移住し、父 宮嶋真一郎ともに共働学舎を開設
小谷村 立屋にて稲作始める
1981年 真木での生活を始める
2007年 共働学舎NPO法人に移行する
副理事長に就任
現在、小谷村で稲作3.4ha、野菜類栽培2ha、養鶏300羽、繁殖牛5頭等肥育
共働学舎は、小谷村でスタートし、北海道、東京など各地に拠点を構え活動